東京都渋谷区は国家戦略特区の規制緩和を活用し、区内の都立代々木公園に認定こども園を建設します。今秋にも特区の東京圏区域会議に提案し、来年10月の開園を目指します。同公園内に認可保育所も1カ所開設する方向で検討中。今年4月の待機児童数が315人と昨年より25%増えたのを受け、特区を利用して保育定員の拡大を急ぎます。

 代々木公園は面積が54万平方メートルと、都内の公園で有数の広さを誇ります。こども園の建設予定地はJR原宿駅から徒歩約5分の「原宿門」近く。現在倉庫などがある場所を都が貸し出します。面積は約870平方メートルを予定しています。

 認定こども園は保育所と幼稚園の機能を併せ持つ施設。代々木公園内に新設する園では、保育所と同じように長時間預かる子どもの定員は122人を予定しています。海外の幼児教育を参考にした教育プログラムを実践する場となる見通しです。

 長谷部健区長は「区として(待機児童問題に)アクションを起こさないといけません。一刻も早くオープンさせたい」と強調。「保育所でもイタリアなど海外の最先端の教育メソッドを取り入れていきたい」と話します。

 渋谷区は待機児童解消のため、来年度から3年間で保育定員を約1,400人拡大する方針。代々木公園では認定こども園とは別に、認可保育所の建設も検討しています。待機児童が多い初台や上原エリアから通いやすい、公園の西側に建設したい意向です。

 公園は都市公園法によって開発が制限されていますが、昨年7月の国家戦略特区法改正で、特区では公園内に保育所を建設できるようになりました。これを受けて都は都立公園条例を改正済み。各区市町村は国や都などで構成する特区の区域会議に保育所建設を提案し、事業認定を受ければ、保育所を整備できます。